社長メッセージ
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1.自社を取り巻く社会環境に関する認識
近年、大規模自然災害や新型コロナウィルスへの対応等、地球規模でのリスクが顕在化しています。しかしそのような中でも、世界ではデジタル・トランスフォーメーションやボーダレス化による社会変革が進んでおり、熊本県においても半導体産業をはじめとして空港を取り巻く環境ひいては県全体が大きく変わろうとしています。
こうした中、当社は地域の交通インフラの中核を担う企業として、日々の安全・安心な空港運営を継続する責務があります。地域の方々と対話を重ねることで課題を発掘し、空港機能を活かした取組みを進めることで、地域の魅力の発信や地域経済の活性化・復興に貢献することが重要と考えます。 -
2.自社にとってのESG課題の重要性の認識・重要テーマ
先の読めない時代における経営環境だからこそ、当社が使命(ミッション)を果たし、地域社会に信頼される企業であるためには、環境・社会・ガバナンス(ESG)に配慮した経営が不可欠です。また、ESGに配慮した経営に取り組む上で、国連が掲げる「持続可能な開発目標(SDGs)」を道しるべとし、具体的な課題解決に取り組んでいく必要があるものと考えます。
そうした認識の下、当社が特に重点的に取り組むべき課題は「安全・安心な空港運営の実現」「地域社会の創造的復興への貢献」「環境への配慮」「すべての働く人が活躍・成長できる環境の整備」の4点を認識しています。 -
3.今後の方針
今後は、上記4点を当社の重要課題として、解決に向けた具体的取組みを推進してまいります。そして重要課題の解決を通じて、当社の使命である「持続可能な空港運営を通じて、『航空需要の拡大』および『地域活性化』に寄与し、もって幸福な社会の実現に貢献する」とともにSDGsの達成に貢献してまいります。
- 代表取締役社長
KKIAC VISIONとの関係
- ●当社がESGに配慮した経営に取り組む上で、解決すべき重要課題を4点選定いたしました。
- ●重要課題の解決によって当社の使命(ミッション)を果たすことは、将来ビジョンの実現に寄与するものです。
- ●弊社従業員の基盤となる「7WAYS」を行動指針とし、重要課題の具体的解決に取り組みます。
重要課題
【取組みの目的】
- ●当社がESGに配慮した経営において解決すべき「重要課題」について、「取組方針」に従い「課題解決に向けた取組み」を推進します。
- ●本取組みを通じて当社のミッション「持続可能な空港運営を通じて、航空需要の拡大および地域活性化に寄与し、もって幸福な社会の実現に貢献する」を実現するとともにSDGsの達成に貢献します。
安全・安心な空港運営の実現
- 【取組方針】
- 一人ひとりが安全・安心の担い手として、レジリエントな空港サービスを提供します
安全・安心な空港運営は、当社のあらゆる活動の基盤であり、お客様をはじめとするステークホルダーの皆様の期待が最も大きい取組みの一つであると認識しています。続発・甚大化する自然災害や感染症の流行、サイバーリスクの顕在化等、空港運営を取り巻くリスクは日々変化し、多様化しています。このような環境においても安全・安心なサービスを提供すべく、日々の点検・検査・警備を通じた事故・トラブルの予防や、BCPの整備・訓練実施等により空港のレジリエンス向上に取り組んでいます。
課題解決に向けた取組み
- 1.安全・安心なサービスの提供
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- ①日常点検の着実な実施
- ②盤石な保安警備・検査体制
- ③DXによる保安警備の高度化
- 2.有事への備え
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- ①事故・トラブル・災害発生時の迅速な対応
- ②災害発生時のレジリエンス構築
- ③感染症への対応
期待する効果
- 【ステークホルダーの皆様にとって】
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- ・有事における航空インフラの維持・活用可能性の拡大
- ・安全・安心な空港利用
- 【当社にとって】
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- ・事業停止リスクの低減
- ・安定的な航空インフラの提供による顧客満足度の向上
地域社会の創造的復興への貢献
- 【取組方針】
- 「ひらかれた空港」として県内外をつなぎ、熊本の創造的復興に貢献します
熊本県は、豊富な自然・観光資源に恵まれ、経済においても半導体産業の集積地としての発展を遂げつつある一方で、人口減少や産業の衰退、熊本地震・令和2年7月豪雨からの復興等の課題を抱えています。当社は、航空インフラ機能を通じて、地域の魅力を世界に発信するとともに、地域産業の育成・活性化に寄与し、地域社会の創造的復興に貢献することが使命であると考えています。
課題解決に向けた取組み
- 1.県内外からのアクセスの改善・ネットワークの拡大
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- ①東アジア路線の戦略的誘致
- ②二次交通の拡大・拡充
- 2.世界と熊本の交流活性化
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- ①多様な人々が快適に過ごせる場づくり
- ②空港内敷地開放(地域の祭り・イベント・空港見学等)
- 3.産業基盤の育成
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- ①空港テナント・敷地内での県産品提供・PR支援
- ②地域企業のイノベーション創出の支援
期待する効果
- 【ステークホルダーの皆様にとって】
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- ・熊本県への往訪者、観光需要の増加
- ・空港周辺地域の混雑等の解消
- ・地域産業・経済・文化の活性化
- 【当社にとって】
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- ・空港利用者の増加、収益向上
環境への配慮
- 【取組方針】
- ステークホルダーの皆様と共に、自然環境の持続可能性に貢献します
気候変動による気温上昇や自然災害は、安全・安心な空港運営の重大な脅威です。また、熊本県内の豊かな森林や水資源は、地域社会にとっても当社にとっても重要な資源であり、持続可能性を追求する必要があります。当社は、カーボンニュートラルの実現と環境負荷の軽減にむけた取組みを推進し、自然環境の持続可能性の向上に貢献してまいります。
課題解決に向けた取組み
- 1.2050年カーボンニュートラルの実現
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- ①再生可能エネルギーの導入
- ②空港施設からのCO2排出削減
- ③空港車両からのCO2排出削減
- 2.環境への影響の軽減
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- ①廃棄物の削減
- ②地域の自然資源の保全を意識した活用
期待する効果
- 【ステークホルダーの皆様にとって】
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- ・地域の脱炭素化、環境負荷軽減への貢献
- 【当社にとって】
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- ・気候変動等の環境負荷の緩和による空港運営の
中長期的な安定化
- ・気候変動等の環境負荷の緩和による空港運営の
すべての働く人が活躍・成長できる環境の整備
- 【取組方針】
- KKIAC VISIONの下、仲間を思いやり、多様な人材の創意を高める職場環境をめざします
持続可能な空港運営の原動力は人材であると考えています。当社は、多様なバックグラウンドを持つ役員・社員で構成されている点が特色です。当社の多様性を活かすためにも、一人一人が活躍できる環境の整備や、社員エンゲージメントの向上に向けた取組みを進めています。
課題解決に向けた取組み
- 1.多様な人材の活躍機会の創出
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- ①誰もが活躍できる環境の提供
- ②未来の人材の獲得
- 2.笑顔で働ける環境
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- ①健康に働ける環境づくり
期待する効果
- 【ステークホルダーの皆様にとって】
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- ・従業員のワークライフバランスの確保
- ・従業員の業務を通じた自己実現
- ・空港利用者へのサービス品質の向上
- 【当社にとって】
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- ・サービス品質向上による顧客満足度の向上
- ・従業員定着率の向上